大分東部・佐賀関No.449★★地図で見る →
関あじ・関さば
〜佐賀関のブランド魚〜
佐賀関の海沿いに建つ、売店と食堂の施設。速い潮で育ったブランド魚が一夜干しで並び、2階では丼になって出てくる。本館の奥には温泉があり、窓の外はずっと海だ。

関あじ・関さばは、魚の種類ではなく場所の名だ。九州と四国のあいだの海は潮が速く、佐賀関の沖でその流れに向かい続けたマアジとマサバは、身の締まり方が変わる。擬似餌かゴカイを使った一本釣りで揚げ、佐賀関に水揚げされたものだけが、この名で売られる。値をつけるのは「面買い」だ。水面を泳ぐ姿のまま大きさと状態を読み、水から上げない。そのあと活け締めにして、氷とともに送り出す。佐賀関半島の白木に建つ「あまべの郷」は、その魚が誰の前にも出てくる場所である。
なぜ穴場のままか
高値で知られる魚で、無名なところは何もない。見落とされやすいのは、その産地の海沿いに、誰でも入れる建物があることだ。たいていの人は都市の店で関さばに出会い、その魚がどの海のものかを見ないまま帰る。
歴史・背景
呼び名そのものは、佐賀関の漁師町の商いの言葉だった。宣伝より先に、一本釣りで一尾ずつ揚げる漁があった。量ではなく扱いで評判を作った土地で、網で締めつけず、水から上げずに値を決めるやり方が守られてきた。制度は後からついてくる。二つの名は2006年10月に地域団体商標として登録され、佐賀関に水揚げされたものだけが名乗れるという線が、慣習から法の側へ移った。
見どころ(歩く順)
- 1階の売店
- 関さばの一夜干しに、木佐上の「安心とうふ」やヤギのアイス
- 2階の食堂
- 海に向いた席と、地の魚を盛った名物の海鮮丼
- 温泉浴場
- 同じ敷地にある温泉。二人で使える貸切風呂もある
- 白木庵
- 敷地内に別棟で建つカフェと物販。営業は不定休
- RVパーク
- 建物の裏手にある車中泊用の区画。受付は午後から
おすすめの楽しみ方
売店は日中で閉まり、食堂は夜まで開き、温泉はさらに遅くまで続く。遅めの昼を2階でとって、そのあと湯に入る順が自然だ。旬について、大分県の特産品ページは2月下旬を挙げている。水揚げが最も多くなる時期だという。生のまま持ち帰れないときは、1階の一夜干しなら旅に耐える。
実際の行き方
- 大分駅から幸崎駅へ(JR日豊本線)。
- 幸崎駅から海沿いの道を東へタクシーで白木まで(車ならそのまま)。
- まず1階の売店を見て、2階の海に面した食堂へ上がる。
- 帰る前に、本館の奥の温泉に寄る。
- 大分駅から幸崎駅、そこから車で
- 大分駅からJR日豊本線を南東へ。鶴崎・坂ノ市を経て幸崎駅まで行く。佐賀関半島に入る手前の駅だ。そこからは海沿いの道を東へ進んで白木に着く。全体でおよそ1時間を見ておき、駅から先の足は出発前に決めておきたい。
- 幸崎駅から戻る
- 同じ道で幸崎駅へ戻り、日豊本線で大分駅方面へ。この区間は暗くなると普通列車の本数が落ちるので、夕方までに帰りを決めておく。湯に入って時間を忘れたときに効いてくるのは、施設の閉館時刻ではなく終電の方だ。
行く前に
- 現金
- 売店と食堂に入るだけなら無料で、温泉と食事はそれぞれの窓口で会計する。海沿いの施設なので、どの窓口でもカードが使えるとは限らない。現金も一緒に用意しておくと確実だ。
- 定休
- 施設自体は年中無休だが、別棟の白木庵は不定休で閉まる日がある。冬の海沿いは風が強い。魚は水揚げ次第なので、売り場に何が並ぶかはメニューではなくその日の海で決まる。
- 別ルート
- 車なら、宮河内インターチェンジから約25分(大分県観光情報公式サイトによる)。半島の見どころは海岸沿いに点在しているので、大分市内でレンタカーを借りて回るのが現実的だ。
- 降りたあと
- 幸崎駅から現地までは海沿いの道を東へ約7km。歩く距離ではない。駅からタクシーを使うか、車で向かう。大分市内から佐賀関方面へ向かう路線バスも、この海沿いを走っている。