宮城・仙台駅No.450★★★地図で見る →
仙台牛たん焼き
塩をあてて数日寝かせ、炭火で焼く牛たん。麦飯とテールスープを添えた定食で供される。専門店が並ぶ通りは仙台駅の三階にあり、同じ意匠のすし通りが隣り合う。

仙台の牛たんは、料理名というより一つの職種として育ってきた。皮をむき、スライスし、切れ込みを入れるところまで手作業で行う。手振りの塩をあてて数日冷蔵で寝かせ、炭火で一気に焼くから、外は香ばしく中は汁気を残す。皿に載るのは焼いた牛たんだけではない。麦飯、テールスープ、浅漬け、味噌南蛮までがひと組で「定食」になる。専門店が集まる牛たん通りは新幹線改札と同じ階に造り直され、腰壁は仙台城の石垣を模してある。隣には同じ意匠のすし通りが続く。
歴史・背景
戦後の仙台で、山形出身の調理師・佐野啓四郎が小さな焼き鳥屋を開き、牛たんを日本人の口に合う食べ物へ仕立て直そうと試行を重ねた。行き着いた答えが塩と炭火である。店の名は「太助」。牛たん焼きがメニューに載ったのは1948年ごろとされる。やがて佐野のもとで修行した職人たちが独立し、続いた店の一軒が「仙台名物」と正面から掲げた。名が全国へ広がったのは、東北新幹線が仙台へ届いた1982年からだ。
見どころ(歩く順)

- 牛たん通り
- 仙台城の石垣を模した腰壁と、行灯のような灯りが続く通りそのもの
- 壁面グラフィックパネル
- 牛たんのルーツやおいしさの理由を並べた壁の展示。コードを読むと動画が開く
- 伊達政宗公騎馬像
- 通りの一番奥に据えられたフォトスポット。背景は時期ごとに替わる
- すし通り
- 三陸の魚を握るカウンターが並ぶ、隣り合う通り
- ずんだ小径
- 二本の通りの先にある、ずんだ餅やずんだシェイクの一角
おすすめの楽しみ方
営業時間は店ごとに違うので、狙う店があるなら公式サイトで先に確かめておきたい。まずは通りを端まで歩いてから決めるのがいい。入口のパネルを読んでおくと、これから口に入れるものの背景が分かるし、行列の長さも扉ごとに違う。単品ではなく定食で頼むこと。麦飯とテールスープまで含めて、この料理は一皿の設計になっている。
実際の行き方
- 東北新幹線またはJR在来線→仙台駅。
- 駅コンコース→三階(新幹線改札と同じ階)へ上がる。
- 牛たん通りを端まで歩き、グラフィックパネルと伊達政宗公騎馬像まで見てから店を決める。
- 同じ階のすし通り・ずんだ小径へ、もう一軒寄るならそのまま続けられる。
- 新幹線で着いたら
- 通りは三階、新幹線改札と同じ階にある。改札を出て歩いて1分ほどで、駅の外に出る必要はない。在来線で着いた場合は、下のコンコースから一つ上がればよい。エレベーターとエスカレーターは駅構内からも駅前からも上がってくる。
- そのままホームへ
- すでに駅の中なので、改札まで戻るのに1分もかからない。東京方面の列車は日中から夜まで走るが、最終の新幹線は深夜前に出てしまう。遅い時間に食べるなら、席に着く前に発車表示を見ておきたい。
行く前に
- 現金
- 入場料の類はない。駅の中の商店街なので誰でも通り抜けられる。支払いは現金、クレジットカード、交通系ICカード、バーコード決済に対応し、運営会社のポイントも案内されているが、店によって使えない方法がある。注文の前にカウンターで確かめるのが早い。
- 定休
- フロアは終日全面禁煙。各店がそれぞれの定休日を持つので、決め打ちで訪ねると閉まっていることがある。屋内なので天候には左右されず、雨の日や真冬でも当てにできる。
- 別ルート
- 市街側から歩いてくるなら、最初の一軒が生まれた一番町のアーケードから。二階のペデストリアンデッキで駅へ渡り、そこからもう一つ上がると通りに出る。車内で食べたいなら、駅弁として売られている牛たん弁当という手もある。
- 降りたあと
- 駅から出る必要はない。三階の新幹線改札を出たところが牛たん通りで、在来線からは階段かエスカレーター、エレベーターで一つ上がればよい。